モーターボートの各部の名称と役割について解説
では、それでは次に競艇で使用されるボート「ハイドロプレーン」の各部品について触れていってみましょう。
整備・調整インフォメーションなどにおいてもボートの部品に関したインフォメーションなどは度々挙げられるので、競艇(きょうてい)ファンであればこれらについて知っておいても損はないことでしょう。
まずは「キャブレタ」ですが、これはモーター内部で燃料が燃焼しやすいように、燃料をきりふきのような霧状に変換してそれを取り込む箇所を言います。
これによって燃料の燃焼効率などが決定付けられてきますが、温度や湿度、気圧などの影響をもっとも受けやすい箇所でもあり、天候にも左右されやすい部分でもあります。
どのように調整されるかによって、燃焼効率は大きく違ってきます。
次に「電気一式」ですが、これには点火プラグなども含まれます。
燃料の爆発は、ガスコンロや自動車などと同様に電気火花によって発生させられますが、このプラグの点火が弱かったり、点火のタイミングが狂っていたりすると、これもまた燃焼効率が悪くなり、ボートの走行そのものに直接影響してきます。
ほとんどのケース、プレイヤー達が各自でプラグを持参するのです。
また、「シリンダーケース」は、燃料の爆発によってピストンの反復運動が行われる箇所で、エンジンの核とも言える部分です。
手を加えることによって状態が改善する事もありますが、逆に悪化させてしまう事もあります。
調整で手を入れるにはちょっとした冒険となります。
「ギヤケース」は、プレイヤーが持参するプロペラとモーターを繋ぐ大切な部分で、プロペラをセッティングする際には必ずと言っていいほど調整が行われます。