レーステクニック 決まり手についての解説
競艇は、ボートによるレースではありますが、単にボートのスピードを競うだけのものではありません。
もちろんボートの整備や使用するプロペラの精度なども勝敗を分ける大きな要素ではありますが、やはりレースでもっとも要されるのはボートの乗り手であるプレイヤーのレーステクニックであると言えるでしょう。
レースでのテクニックとしては決まり手となる「逃げ」「捲り」「差し」「捲り差し」「ツケマイ」「抜き」などといったものや、コーナーリングにおけるボートの旋回技術として「捌き」「切り返し」「モンキーターン」「ウィリーモンキー」といったものなどを挙げることができます。
決まり手となる「逃げ」や「捲り」といったものは、競輪などにおいても同様に使用されるものなので、このコトバに馴染みのある人も多いのではないでしょうか。
念のため簡単におさらいしてみると、「逃げ」はその名の通り先頭のプレイヤーがそのままゴールまで逃げ切るといった形のものであり、戦法としてはもっとも一般的なものです。
「捲り」はアウトラインから一気に先頭へと追い上げる方法で、客席を沸かせるもっとも代表的な戦法であるといえます。
「差し」は「捲り」と対照的にコーナーリングにおいてインラインから先頭へと躍り出る戦法で、このケース先頭プレイヤーの引き波を越える事となるため、プレイヤーのバランス感、操作テクニック、そしてモーターの馬力がもっとも必要とされるものであると言えるでしょう。
「捲り差し」は文字通り「捲り」と「差し」を合わせたもので、アウトラインからインラインへと差し込む戦法を指します。
戦法としてはもっとも判断力が求められるとともに、その効能も高いといえますが、捲り差しを狙って事故が起きてしまうケースもあります。
「ツケマイ」は、捲りと同様の線でコーナーリングを行いますが、内側にいる艇のすぐ隣を通過する事によって、発生させた引き波で他プレイヤーのスピードを著しく喪失させる効果があります。