レーステクニック(モンキーターンとウィリーターン)
競艇ではこれらのほか「モンキーターン」や「ウィリーターン」といった競艇独自のテクニックが存在します。
まず「モンキーターン」についてですが、これはコーナーリングにおいて艇の上で立ち上がり、前傾姿勢になることによって艇のスピードを維持するといったテクニックであり、「モンキーターン」という名前は、競馬における「モンキー乗り」という騎乗フォームに形が似ているということに由来しています。
現在では多くのケースにおいてこのテクニックが用いられていますが、昔はあまり一般的なものではなかったため、モンキーターンを駆使してSG制覇を成し遂げるプレイヤーが現れた時は、まさに競艇界の革命期であったと言えるでしょう。
このテクニックによって「減速しなければコーナーを曲がることができない=イン水域が有利」という競艇の常識は覆され、競艇界を盛り上げるのに大いに貢献しました。
それほど、モンキーターンの出現は画期的であったということです。
次に「ウィリーモンキー」についてですが、このテクニックについては非常に高度なものであり、修得するには年単位でのトレーニング期間が要されると言います。
コーナーリングで効果を発揮するテクニックで、立ち上がりの早さや、急激なレース展開と、あらゆる点において効果的ですが、ウィリーターンを駆使するには類稀なるバランス感覚が要され、現在でもこうしたテクニックを駆使しているのはベテランプレイヤー勢に留まっています。