モーターボートのエンジンについての解説
競艇で使用されるボートのエンジンは、それぞれの会場によって使用される種類は異なりますが、総排気量が396.9ccの水冷2サイクルモーターを使用することが決められています。
では、それでは肝心のエンジンの種類についてですが、競艇で使用されるエンジンの種類としては主に「標準式」「消音式」「電波障害対策式」の三種類を挙げることができ、各会場ではこれらのうちのいずれかのタイプのボートが備えられています。
もっとも広く使用されるのが「標準式」のボートであり、ほとんどの会場で備えられているのがこのタイプのものであると言えるでしょう。
ボートとして標準的な構造となっており、各々の個体差を抜かせばいたって普通のモーターボートであるといえます。
「消音式」は、レース時に発生するモーターボートの騒音などを考慮して設計されたボートであり、通常の「標準式」のボートよりも幾分かエンジン騒音が抑えられた設計なっています。
基本的な設計は標準式とあまり変わらないのですが、やはり標準式ほどの馬力を望めないといった面があります。
もちろん同一会場においては全てのプレイヤーに同一式のボートがあてがわれるため、レース結果そのものへの影響は皆無といえますが、たとえば各会場におけるボートにまでこだわるようなコアな競艇(きょうてい)ファンからすれば、標準式のものよりも多少見劣りするものであるかも知れませんね。
「電波障害対策式」はその名の通り、電波障害を引き起こさないよう設計されたものですが、これも「消音式」と同様、「標準式」ほどのパワーは望めないといえます。