競艇の特徴について
競艇は通常、6艇のボートによって行われます。それぞれ判別を容易にするため1号艇は白、2号艇は黒、3号艇は赤、4号艇は青、5号艇は黄色、そして6号艇は緑と色によってそれぞれ区別されており、こういった面は競馬や競輪、オートレースなどと同様であるといえます。
競艇は、競馬などと同じようにクラスによって階級が区別されています。
これらは戦績などによって格付けされ、舟券を購入する際の貴重なデータとなります。
しかし、競馬などと決定的に異なる競艇の特徴として「クラスによってレースが区別されない」というものを挙げることができます。
これはどういうことかと言うと、たとえば競馬ですと末勝利馬はB2級とされもっとも低い階級の馬としてランク付けられ、逆に一番高いクラスの馬はA1級とランク付けされます。
クラスが異なるこれらの馬が同一レースで競い合うという事はまずありませんが、競艇のケースはクラスの違うこうした選手達が無差別に競い合うケースが多々あります。
もっと分かりやすく言うならば、ボクシングでいうところの「スーパーフライ級」と「ヘビー級」の戦いを容易に実現させてしまうのが、
競艇という競技のひとつの特徴であるということです。
このケース、スキル、経験、戦績の優れた上位クラスの選手が勝利するケースが圧倒的に多いといえますが、競艇でおもしろいのは「意外な結末も珍しくない」というところでしょう。
ボクシングでスーパーフライ級の選手がヘビー級の選手に挑むのは無謀にすら見えてしまいますが、競艇(きょうてい)のケースは格下選手が格上選手に勝つ可能性は十分あり得るのです。
知略性のある競技であるがゆえの特徴といえるでしょう。
水面上の競技だけに、波乱は途絶えることがありません。
こうした競艇の特徴が、多くのファンのこころをとらえているひとつの大きな要因であるといえます。